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人工光公害の影響

2016/11/23 2:47 に Mitsuko Mikami が投稿   [ 2016/11/26 18:40 に更新しました ]

星のない暗い世界

by アレックス・ジャック

星の光、星の輝き
今夜いくつのお星様が見えるかしら

English nursery rhymeより


世界の光公害は動植物の生命と人間の意識に衝撃的なダメージを与えている。人工的な夜間照明最新地図は世界の人口の約80%以上、アメリカ、ヨーロッパ、日本は約99%以上が人工的な光公害に汚染された夜空の下で生活していることを示している。
 
“Science Advances”(online journal)によると天の川はアメリカ人の80%、ヨーロッパ人の60%には見えていない。米国の半分近く、ヨーロッパの88%、日本の95%、地球全体としての23%は人工光公害に汚染された夜を過ごしている。これには戦火が空に映し出されるイラク、シリア、などの中東も含まれている。
 
人工光公害の主な原因は居住地区の明かり、一般道路、高速道路、自動車のライト、スタジアムの照明、電工掲示板、屋外広告板、ショッピングモールの照明、公園や空港の照明、海洋石油基地などがある。これらの人工光は銀河系外星雲、黄道帯の星座群、北極星など天からの光をさえぎるぼんやりした光を放っている。
 
その他の近代のテクノロジーのようにガス、電気、電工掲示、は我々の安全で快適で効果的で毎日の生活になくてはならない大事なもの、例えば電気に映し出された道路標識や携帯の明かり、などを著しく進歩させた。と同時に我々の経済、健康、意識に大きなマイナスの影響を及ぼしている。
 
市内外の回りにも広がる人工光は、もはや月や星の自然な明かりに従うことができない夜行性の鳥類の移動を阻止している。絶滅危惧種を含む450種以上の鳥類は夜間照明のタワーに衝突する。メキシコ湾では水面に反射する明かりが変化するのでメスのウミガメは海岸近くで産卵するのを避けている。またコウモリや蛾や夜に出現する他の多くの生き物は道路の明かりに惑わされて混乱し、街路灯にぶつかり死んでいく。
 
人工の光は同様に植物が成長し、実を結ぶのも妨げる。最近の英国の研究によれば褐色の緊張感のある電灯は道路に接した草原に住んでいるアブラ虫のえさとなる野生種のエンドウ豆やインゲン豆が実を結ぶのを阻害しているということだ。こういう小さな変化が長い間積み重なると繊細な生態系に重大な影響を及ぼしていく。
 
光の公害は人間の睡眠にも影響を与える。頭痛を引き起こし、感覚神経に作用することで鬱病も引き起こす。24時間周期のリズムを変えることは肥満や糖尿病のリスクを高めることがわかってきた。医学研究者は人工の光、特に夜の白熱電灯に含まれる青色成分は発がん性があると警告している。
夜に人工の光やLANを浴びる事は乳がん、前立腺がんやホルモンに関係する他の癌のリスクを増す。夜のシフトで働く女性は乳がんになる確率が高い。夜寝ている間に体内で作られるがん抑制ホルモンのメラトニンの減少と人工光を受ける事が原因と考えられている。
 
桜沢如一と久司道夫は夜空の銀河系や他の星座群は生物的にも霊性の進化にも影響を与えると教えてきた。夜空の星々は中脳、前頭葉、目、チャクラ、経絡、内臓やその活性化にも重要な役割を果たしている。その生物学的な作りから宇宙のエネルギーと振動をたくさん浴びてそれらが凝縮されている全粒穀物を食べる場合は特に、である。この最新の内向きのスパイラルエネルギーは我々に美、真実、平和、自由、他の宇宙の知恵を導いてくれる。
 
ベガ/北極星の25800年周期と歴史のスパイラルが終わりを迎えるにつけ、人類が広大で包括的な理解力を持ち、集中し、方向性を失わない事は必要不可欠なことである。天からのエネルギーは静かで明確な心、健康、平和な未来、そして各自の夢の実現の為には絶対に欠かせないものである。
 
夜の喪失により、近代社会における我々の意識は急速に曖昧になってきている。鳥や亀のように我々も本来の方向性を見失ってしまった。ニューヨーク、ワシントン、東京、ロンドン、パリ、北京、他大都市は銀河系からの光を遮断され、人々は意識に微妙な喪失感を経験している。
 
幸運にもクシ学園はマサチューセッツ州の西の遠隔地、バークシャーにあり、銀河系を眺めることができる数少ない場所のひとつに位置している。久司夫妻は新たな人間性の新時代を築く為マクロビオティック教育を行うのに必要な宇宙からのエネルギーが遮られることのない場所にクシ学園を選定する強い直感力を持ち合わせていた。
 
我々はマクロビオティック教育が世界の人工的輝きを供給し直感力を養い続けることができることを望んでいる。昼と夜を含む自然のリズムとサイクルを尊重することにより人類はこの困難な時期を安全に乗り切ることができるだろう。陰陽の指標を取り戻しそれを社会の問題に応用すれば自然に輝く新たな時代を創造することが可能になるのだ。
 
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8月の久司インスティテュートのサマーカンファランスで私は人工の光の害について、とバークシャーに住んでいる我々は夜空の景色を何にもさえぎられることなく見る事ができるほんの1%のラッキーなアメリカ人であることについて話すつもりでいた。直感が閃き、久司夫人の自伝を開いてみたところ次のような文章に出くわした。
 
神は昼と夜を作られたが電気の発明によって人間は本当の意味での昼と夜を破壊してしまいました。ここニューヨークに、もはや夜はありません。夜が元来持ち合わせていた暗闇の深く、静かで霊的な感覚は喪失してしまいました。もし、我々が孤独と夜の神秘を経験することがなかったら、どうやって太陽の輝きに感謝することができるでしょうか。夜は復活に必要な時なのです。暗闇の中でのみ我々は穏やかに休むことができるのです。大昔、人々がどうしてあんなにもたくましく生きることができたのか、私には想像ができます。それは真の暗闇の夜があったからです。それを今はただ懐かしく思うばかりです。
1951年渡米後桜沢如一の生徒へあてた久司夫人の手紙より


クシインスティテュ−ト講師、カウンセラー。アンバーウェーブ発行者:アレックス・ジャック
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